アメフト悪質タックル事件の加害者会見は現在では最高の防衛手段だったのでは

どうも、ナルダルです。

 

日大アメフト部による悪質タックル事件。

かなり影響の広がりを見せています。

 

そんな中でタックルを実際に行った選手が記者会見を開きました。

若干20歳という若者。当然ですね。大学生ですから。

 

そんな若者が自身を加害者として記者会見を受けるだけでもすごいこと。

 

ただ、自分はこの記者会見、このご時世では非常に高度な防衛戦術で、かつ法廷闘争を想定しても高度な場外戦術になったと思います。

 

今回はその点について。

 

1.記者会見で加害選手が得られたものは

加害選手は「被害者サイドへの謝罪」と「真実を明らかにする」という目的で記者会見を開いたことを明確に言っております。

 

そして加害選手は「監督・コーチからケガをさせるよう指示を受けた」「指示があったにせよ、自分でやらない判断をすべきだった」と証言しています。

また、「アメフトはもうやらない」「やる権利もない」と言っていました。

 

この会見を見た人は、ほとんどの人がこう思ったのではないでしょうか。

 

「可哀想」

「学生の立場でここまで追い込まなくても」

「監督・コーチが悪いんだろ。こいつはそんなに悪くないじゃん」

 

と。

 

正直、自分もそう感じました。

 

そして、これがまさに今回の記者会見の最大の目的だったのではないでしょうか?

 

会見の中で弁護士が「法的責任に影響するから」という理由で質問をさえぎる瞬間もありました。

つまり、現状関学サイドの訴訟提起を受けて、それへの対応を強く意識しているわけです。当然ですが。

 

そして、おそらく普通にやれば加害選手は監督・コーチの指示があったにせよ、無実とはならないでしょう。

 

しかし、この会見でおそらく社会的なムードは変わりました。

 

この状況で関学サイドが強硬に、この選手を相手に訴訟を継続したら、どうなるでしょうか?それもこの選手の罪が大きくなるような形で進めたら。

 

おそらくですが、「大人げない」「子どもをつぶしに行かなくてもいいだろうに」と風当たりが強くなる可能性があります。

 

なんとなく、予想ですが、今後この加害選手をターゲットにした訴訟などは進まないのではないかと思います。

逆に日本大学や監督・コーチの罪を問えるような形に姿を変えていくと予想されます。

 

この記者会見で、加害選手は「社会的な制裁」を受けた形とはいえ、逆に「社会的な許し」と「訴訟での厳罰を回避」できる可能性を得たのだと思います。

 

2.危機管理の巧拙

今回の記者会見を通じて、ネットなどでも書かれていますが、日本大学の危機管理の稚拙さが際立っています。

 

内田監督からどういった証言を得ているのか知りませんが、社会的には「監督の指示」ということで、強い逆風を受けている状況で、内田監督をなかなか表に出さず、出しても言い逃れているような印象を与えています。

 

その結果、本来なら監督やコーチが叩かれるだけで済んだはずのものが大学自体が攻撃される事態に陥り、大学の社会的なイメージの大幅な低下につながっている。

 

昨今、企業などの不祥事も多々起こっており、その対応法も研究されていますが、今回の日本大学の対応は今までのところ、かなり悪いと言わざるを得ないでしょう。

 

現実的な話をすると、来年以降の受験者・入学者の減少やスポーツ推薦での学生の獲得が困難になることなどが想定されます。

だって何かあっても学生を守らない大学ってイメージが付いてきてますからね。

 

内田監督が大学内でどのような立場であろうと、総合的に考えれば建前だけでも早く切るべきだったと言わざるを得ません。

 

一方で、加害選手側の代理人は、今回の記者会見でむしろ加害選手を「可哀想な子」というイメージにさせることに成功しました。

これで加害選手への社会的な風圧は一気に弱まるでしょうし、矛先は更に日本大学・アメフト指導陣に向かうことは間違いありません。

そういった意味では、未成年に近い学生を顔出し・実名出しで記者会見に出させた弁護士の危機管理についての意識の高さが際立ったと言えるでしょう。

ヤフオクにおける報復評価

どうも、ナルダルです。

 

自分は家にある不用品の処理にヤフオクを利用しているのですが、最近いたずら入札が増えています。

 

そんなに多く出していない自分がこれほど関わるのだから、かなりのいたずらがあるのだと思いますが、とにかく面倒だし、うんざりします。

 

ただ単にいたずら入札で「いたずらだから買わないよ」だけなら、また再出品すればいいだけのことなのですが、報復評価をされる可能性が発生することを考えると非常におっくうです。

 

今回は報復評価について考えてみます。

 

いたずら入札の目的は何か?

そもそもいたずら入札って何でしょう?

動機は色々でしょうが、おおまかには以下のケースが考えられそうです。

 

・いたずらすること自体が目的。

・競り合いになって高く入札したけど、冷静になって高すぎると思った。

・個別のライバルなどを妨害する目的。

 

この内、2番目は厳密にはいたずらではないでしょう。

結果は一緒ですが。

入札しているときに、競り合いになると、つい高く出してしまう心理は自分も経験があります。とはいえ、落札しておいて買わないのはルール違反に違いないのですが。

 

1番目と3番目は純粋ないたずら目的である点で共通しています。

しかし、3番目は汚いやり方ではあるものの動機はハッキリしているので、ある意味対策はとれそうですが、自分がよく遭遇している印象なのが1番目のケース。

 

落札後に何の連絡もしてこないというパターンです。

これは単純にいたずらすること自体が目的ですから、それこそ捕まったりしない限り、やめさせるのは難しそうです。

 

しかし、こういった人間がヤフオクの世界では増えているようです。

 

いたずら入札への対処法

ヤフオクにおいてもいたずら入札への対処法はいくつかあります。

例えば、以下の2つがあります。

1.入札者制限

2.入札者の削除

3.落札者の削除

 

1は評価で悪いが多い人の入札を制限できる仕組みです。

「悪い」の評価が6人以上の場合で、全評価数の20%を悪い評価が占める入札者が入札できないようにするというもの。

まあ、単純にいたずら目的のアカウントの場合は、これだけで結構防げると思われます。

ただ、中にはいろいろ入札しておきながら、落札してから改めて買うかを考えるというオークションというものを分かっていない落札者がいることも確かで、そういう落札者の場合、これだけでは防げません。

何故なら、買うものは買って全体としてはそれなりの評価を貰っているからです。

 

2.入札者の削除

これはオークション進行中にややこしい入札者を削除できる仕組みです。

自分の感覚でブロックしたい入札者が入ってきた場合は、その入札自体を消すことができます。これは消すこと自体には特にペナルティもないので、一見良さそうに見えます。

しかし、実際よほど露骨ないたずら用IDとかでもない限り、なかなか削除までできるかは微妙です。

 

自分も500件以上落札している人で400件以上の「良い」評価と100件近くの「悪い」評価の落札者がいましたが、結局削除しませんでした。

 

でも、懸念通り、何の連絡もなく、結果いたずら入札になっています。

 

そういう判断に迷う相手の場合、なかなかザクザク削除するというわけにはいかないのが実情でしょう。

 

3.落札者の削除

最終手段ですね。

これをすると落札者を削除できますから、この機能があれば何の問題もなさそうに感じますが、そうでもないのです。

 

この「落札者の削除」には大きく二つの種類があります。

 

つまり、事情によって分かれるのですが、

・出品者の都合での削除

・落札者の都合での削除

の2種類があるのです。

 

もちろん、いたずら入札の場合は「落札者の都合での削除」を選ぶことになるのですが、これをすると自動的に落札者に「非常に悪い」の評価が入ります

 

この自動で「非常に悪い」の評価が入ることが、報復評価を誘発するわけです。

 

さて、ここから報復評価について考えてみます。

 

報復評価とは

単純に言えば、悪い評価を入れられた反撃として相手にも悪い評価を入れることです。

相手と何かしらトラブルがあった場合、双方に言い分があるので、こういったやりあいは仕方ない部分もあるかもしれません。

 

しかし、いたずら入札の場合でも発生するのが困りもの。

 

いたずら入札に対して、「落札者の都合で削除」を行った結果、落札者に「非常に悪い」の評価が入りますが、その報復で出品者にも「非常に悪い」の評価を入れてきます。

 

これは極めて質が悪い行為です。

自分がいたずら入札しており、出品者には一片の不備もないにも関わらず、「非常に悪い」の評価を入れるのは不正行為そのものです。

しかし、システム的には評価を返すことは認められています。

 

おそらくヤフオクサイドとしては、「いたずら入札の救済制度を使えばいいでしょ?」と考えているのでしょうが、いたずらする側は結構この制度のことを理解している人もいます。

 

正直、「落札者の都合」で削除した場合にはカウンターを入れられないようにしてほしいところですが、出品者が悪質である場合もあるでしょうから、それほど簡単ではないのかもしれません。

 

いたずら入札での報復評価を貰わないためには

いたずら入札での報復評価を貰わないためにできることは正直少ないです。

 

何故なら、いたずら入札をする人間の中には最終的に報復評価を入れるところまでがセットになっているような人もいるからです。

 

そういう相手の場合、救済制度も適用されない程度に連絡が付いたりします。

救済制度が適用されない場合、結局「非常に悪い」の評価は残ってしまいます。

 

さて、では「非常に悪い」の評価を貰わないためにはどうするべきでしょうか?

 

今、自分が考える結論は

 

そのオークションでの売却は諦めること

 

です。

 

実はヤフオクは120日何もないとオークション自体が消滅します。

つまり、落札されてから120日待てば落札された事実は消えます。

残念ながら落札手数料が取られてしまいますが、今後ヤフオクを続けていくことを考えれば「非常に悪い」評価はなるべく避けるべきです。

 

要は、落札手数料は無駄になるが、120日経てば再度出品しても問題ないわけです。

 

ハッキリ言って、いたずら入札に真面目に対応するだけ時間の無駄です。

 

一時忘れて、他の物を売った方が建設的なのではないでしょうか?

印紙税は本当に意味があるか

どうも、ナルダルです。

 

 

以前から気になっていたこと。

印紙税って意味ある?」ということ。

 

ここでいう意味とは、2つ意味があって、

 

1.税収増加に本当に貢献しているのか?

2.課税根拠はあるのか?

 

の2点です。

 

まあ、2つ目の内容については他でも議論されているようだし、あまり難しいことは私には分かりませんので、1つ目だけ考えてみます。

 

印紙税はどのくらいの税収を上げているか

税はお上にとっては売上・収入ということになりますが、利益が出ているかを検討するには、売上と原価を知る必要があります。

 

というわけで、まずは売上の方から。

 

平成28年

印紙税収入  1,628億円

 

うむ。かなりの金額です。

 

が、税収総額が55兆円程度あることを考えれば、かなり小さな割合ではあります。

 

印紙税のための費用

印紙税って見たことある人は分かると思いますが、結構細かく分かれてます。

まるで間違うようにしてるとしか思えないくらい。

 

税務調査でも一時印紙税を調べることが流行ったこともあったようです。

細かく見れば必ず間違いがあるかららしいです。

そんな必ず間違うような制度にするなよ・・・と思わないでもないが、とりあえずそれは置いて。

 

印紙税という税金を維持するためには、相応の費用がかかります。

考えられる経費としては、以下のものが挙げられます。

・人件費

・印刷費

・運送費

・調査費(税務署員の税務調査)

・管理費(印紙自体の管理から統計など)

 

とはいえ、印刷費・運送費は分かるわけがないので、検証はできません。

しかし、かなりの枚数とそれを全国津々浦々まで運ぶことを考えれば、結構な費用なんじゃないかと思うのですが・・・。

 

さて、人件費は多少の推量は可能です。

 

印紙税に関わる人件費と言えば、

1.販売窓口の人件費

2.調査のための税務署員の人件費

に分けられます。

 

1.販売窓口の人件費

印紙はどこで買えるかというと、市役所などの行政施設と法務局、そして郵便局でしょうか。

 

郵便局は他に業務があるからいいのですが、気になるのは役所や法務局の購入窓口。

そのためだけに人を雇っているわけですね。

仮に時給800円のパートだとしても、1日800円×8時間=6,400円かかります。

役所の1年間の営業日数は大体240日ですから、6,400円×242日=1,548千円が1つの窓口毎にかかるわけです。

 

さて、全国に販売だけの窓口はどれだけあるのでしょうか。

法務局(支局・出張所含む)・・420ヵ所

自治体役所(自治体数)・・・1,788団体   合計2,208ヵ所

 

これだけの数に1人付いていたとしたら、1,548千円×2,208=3,417,984,000円

34億円の人件費がかかっていることになります。

 

しかもこれ、自治体は本庁だけにいると仮定していますので、実際はもっといるかもしれませんし、場所によっては2人いるケースもあるでしょうから、その場合はもっと増えます。

 

下手すると倍になっても不思議はありません。

都道府県や大きな市では本庁以外に窓口を持っていることは普通ですから。

 

②調査のための費用

税務署も印紙税の調査はしていますし、統計データの作成などにも費用がかかっています。といっても、この辺りは「これだけが印紙税の分です!」とハッキリ分けられないので、「費用はかかっている」とは言えても、なかなかいくらかかっていると外野からは言いづらいですね。

 

というわけで、販売窓口の人件費34億円はかかっている可能性が高いことは分かったのですが、それ以上はなかなか調査しづらいです。

 

資料だけでは分からないことが多い。

 

ただ、自分にとって疑問なのは

 

・1,628億円の税収を得るためにどの程度の経費を掛けているのか。本当に採算は合っているのか。

印紙税の計算など無駄なことに民間の力を振り分けさせることに意味があるのか。仮に印紙税が無くなれば、その分民間の利益は確実に上がることが予想されるが、そのことは検討しているのか。

 

こういったところですね。

 

しかし、税金の話になると、すぐに「代替財源は~」という話になる。

代替財源というのは、歳入が減るという部分にだけフォーカスしていますが、それに伴って減少する費用も考えれば、止めても問題ない課税などは結構あるのではないでしょうか。

 

色々調べてみたいけど、資料だけでは難しいなぁ。

シェアハウス投資問題、悪いのは誰か

どうも、ナルダルです。

 

最近、銀行に関する不正をよく耳にします(銀行以外もいっぱいあるけど)。

 

やはり一銀行員としては思うところもあるので書いてみます。

 

題材はスルガ銀行で、以下の記事。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

不正ってどういう内容?

スルガ銀行の問題が発覚したのはシェアハウス投資に関わる融資においてでした。

 

不正の内容をまとめると

 

・預金残高の資産の水増し

・収入の水増し

・対象物件の賃料収入などを水増し

・頭金など購入条件の改ざん

 

といったところがよく書かれています。

 

いずれも「銀行が」不正をしたというより、「融資を申し込んだ人」が犯しそうな不正ですね。

 

まあ、いずれも購入者・借入人の条件を実態より良く見せることで、融資を受けやすくしていただろうことは間違いないところです。

 

この不正は誰主導?

先に書いたように、不正の内容を見ると「申し込む側」が何とか融資を引き出したくて、改ざんをするような項目ばかりに見えます。

 

そう考えると、不正の主導者は「融資を受ける側」、つまり不動産会社や借入人自身ではないかとなります。

 

しかし、一連の記事で問題視されている中で不動産業者もありますが、融資行であるスルガ銀行がかなり問題が多いとされています。

 

それは何故なんでしょうか?

 

不正項目だけ見るとスルガ銀行は騙された側に見えるので不思議です。

 

不正は実際は誰が行ったのか?

まずは実行したのは誰なのかを特定する必要があります。

そして、シェアハウスやアパート投資などにおいて、特にサラリーマン大家さんになろうとする人はかなりの比率で、不動産業者に融資手続きも委託しているケースが多く見られます。

 

曰く、「慣れているからスムーズ」「忙しい中、銀行に行く時間がない」「銀行の担当者と顔見知りだから話がしやすい」などと言われ、なるほどそうかということで、委託するのです。

 

そういったことを踏まえると、おそらく現実問題として書類を偽造したりしたのは、委託を受けた不動産業者であるケースは非常に多いのではないだろうかと思われます。

 

銀行員として窓口になれていないサラリーマンの人が事業資金を借りに来た場合、偽造などをいきなり考えているケースは非常に少ないですから。

 

銀行に責任はないのか?

新聞記事などでも、実行犯を不動産業者としているものは多いです。

しかし、そうでありながらスルガ銀行を非難しています。

何故でしょうか?

 

これは推測になりますが、おそらくスルガ銀行の中では融資残高を伸ばすことに対するプレッシャーは相当なものがあり、かつアパート・シェアハウス投資に対する審査は比較的ゆるかったのではないかと思われます。

 

そういったプレッシャーの中で、厳密に審査して落としていてはノルマの達成が難しい。

 

そういう心境の中で、担当者は書類を持ってきた不動産業者の担当者に「頭金が無いのは無理」「現預金が〇〇万円くらいないと」といった話をしていたのではないかと思います。

 

そういった審査情報を聞いた不動産業者は、審査に通るような書類を作成していたということではないかと思われます。

 

そして、スルガ銀行の担当者も「改ざんしているだろうな」とは思いながらもノルマ達成のために審査を通すために上げていた、ということだろうと思います。

 

そういった「暗黙の指示・了解」があっただろうことが非難の理由なのでしょう。

 

銀行が負うべき責任

銀行も所詮私企業です(一部の政府系を除いて)。

つまり、自己責任で業績を伸ばし、失敗すればその責を負います。

 

ちなみに銀行が負うべき義務のある責任とは何でしょうか?

 

・法律上の責任(銀行法、利息制限法、金融商品取引法等)

・株主に対する責任(業績悪化など)

・従業員に対する責任

・顧客に対する責任

 

さて、今回の問題はどの部分に該当するのでしょうか?

 

ひとつは「法律上の責任」でしょうか。

「審査をいい加減にしていた」というのは、銀行経営を健全に保つことを求めている行政や立法の期待を裏切るものです。

二つ目は「株主」「顧客」「従業員」に対する責任です。

「審査をいい加減にする」と貸倒リスクが高まります。貸し倒れが多くでると業績に影響が出るので、当然株主・従業員・顧客に影響を与えることが想定されます。

ここでいう顧客とは当該融資の顧客ではなく、その他の顧客のことです。

 

しかし、新聞やネットの記事には少し違った論調で書かれています。

 

対象のシェアハウスやアパート投資で失敗したのはスルガ銀行のせい?

多くの記事には「賃料が入ってこなくなって困ったサラリーマンなどが苦境を訴えている。スルガ銀行の不正融資の責任も重い」といった雰囲気の書き方も見られます。

 

しかし、借入人が苦境に陥っていることの要因は「投資が上手くいっていないから」であったスルガ銀行が多めに貸し出したことはその要因の一つでしかありません。

 

もっと言えば、借りるか借りないかは借入人が決めることで、銀行は「この金額まではOKですよ」と言うに過ぎません

 

つまり、スルガ銀行が不正な審査で多めの金額を融資する回答をしたときに、それを借りることを決意したのは借入人です

 

その後に上手くいかなくなって銀行を責めるのはお門違いではないかと思います。

 

もちろん、先に述べた責任がスルガ銀行にはあるので、社会的に許されるという意味ではないですが。

 

投資はあくまで自己責任

確かに借入人は「不動産業者などに騙された側面もあるかわいそうな人たち」なのかもしれません。しかし、それでも融資を受けること・買うことを決意したのは本人です。

 

騙されていたにせよ、シェアハウス投資などが上手くいかなくなった時点で資金繰りが破綻するような借り入れなどをしてしまったのは間違いないわけで、その点についてはやはり借入人の責任と言わざるをえません。

 

慎重な人なら「最悪賃料が半分になっても返せる程度にしておこう」とか考えるはずで、そうなら普通のサラリーマンが1億とかのお金をそう易々と借りたりできないはずです。

 

結局、安易に儲かるという言葉に踊らされたことが問題なのであって、第一の責任は不動産業者にあるにせよ、投資家の人たちの責任も重いのであって、一方的に被害者として捉えると、本質を見誤るような気がします。

 

ちなみにこういった不正融資は、社会が叩いたりしなくても、「お金が返ってこない=損失」ですから、銀行はしっかり自分の首を絞めています。

何も言わなくても責任は取らざるをえないのです。

土俵に女性が上がれない問題について

どうも、ナルダルです。

 

最近相撲に関するネガティブなニュースが多いです。

 

日馬富士暴行事件から始まり、貴乃花親方の理事解任など本当に色々あります。

 

そんな中で舞鶴市の興行中、土俵上で市長が倒れた際に看護師の女性が救命活動をするため、土俵上に上がったところ、行司が「女性の方は土俵から降りて下さい」とアナウンスしたというニュースがありました。

 

まあ、当然のように大問題になってます。

 

それは当然問題として、その後色々なところで関連したニュースが流れています。

その一つが、「女児を土俵に上げなかった」というもの。

headlines.yahoo.co.jp

 

ちょっとこの問題について考えてみました。

 

舞鶴の時の問題は何か?

まず、発端になった舞鶴の問題を考えます。

 

まず状況

・当時、市長は心肺停止の状況にあり、救命活動をしなければ命の危険があった。

・映像を見る限り、周りの人は救命活動ができる人はいなかった。

・女性は看護師で救命活動のスキルを保有していた。

 

つまり、市長の容体は一刻を争うものであり、かつ周辺には医療の心得のある人はおらず、女性が手を貸さなければ、まともな救命活動ができたとは思えない、ということです。

 

ここで行司が「女性は土俵から降りて下さい」とアナウンスを行った、と。

 

こうなると、「相撲界は人の命よりも伝統・風習を守る方を優先するのか!」と批判されても仕方ありません。

つまり、舞鶴の時の問題は「伝統・風習 > 人の命」となっていたことが問題なのです。

 

女児が土俵に上がれないことの問題は?

舞鶴の事件に端を発して、各地の興行中に女児を土俵に上げないように指導がいったなどの報道がされています。

 

これは何が問題なのでしょうか?

 

新聞報道などの論調は端的に言えば「女性差別だ!」というものです。

なるほど、確かにそういう側面はありそうです。

 

相撲には土俵には女性が上がってはいけないという決まりがあります。

その伝統に則って運営している以上、女性を土俵に上げるわけにはいかないのでしょうが、今の時代に合っているのかという問題はあるでしょう。

 

つまり、ここでの問題は「伝統・風習 > 女性の人権」であると思われていることが問題なのです。

 

文化・伝統は差別の前に変えるべきものか?

 

先に述べたように、舞鶴の事件と女性を土俵に上げないという問題は微妙に問題点がズレているように感じます。

 

ただ、一つ言えるのは、舞鶴の際の行司のアナウンスは間違っているでしょう。

相撲協会の人が後でインタビューに答えていたように「伝統より人命優先」であるべきです。

 

しかし、だからといって「女性を土俵に上げてもいいようにすべき」という風に繋ぐのはどうかと思うのです。

 

「相撲は神事」と言われます。

 

つまり、ただのスポーツではなく、祭事の一つなのです。

 

そして、神社や寺では数千年も前から変わらない形で行われている行事がいくつもあります。

その中には、「この役は男性しかできない」「この役は女性しかできない」というものも見られます。

 

仮にそういった決まりを「差別撤廃」といって、無理やり廃止させたら、どうなるのでしょうか?

 

神事や行事というものは、昔の風習や考え方を今に伝えるものであったりします。

そういったものは古文書などと同じように、保存していかなければなりません。

相撲もそういったものの一つであるとすれば、やはり守るべきところは守らないといけないのではないかと思います。

 

もちろん、試行錯誤した上で撤廃するのはいいと思います。

ただ、「差別は良くないね。よし、女性も上がれるようにしちゃおう。その方が世間にも受けがいいよ。」という形で進めるのでは、昔の考え方が保存されないのではないかと心配です。

 

そもそも「差別がいけない」というのであれば、スポーツで男女を分けるのも、服装で男女を分けるのも差別です。

 

でも、今のご時世でもある程度の違いは認められています。

というか、逆に違いがあることを積極的に認める風潮です。

 

ですから、相撲界は「何故、女性は土俵に上がれないのか」「その決まりを破ると何が問題なのか」を説明すべきで、それができないのであれば、やはり差別ということになってしまうでしょう。

 

何か明確な理由があり、それは相撲というものの根幹に根差すものであれば、キチンと説明すれば、少なくともファンは分かってくれると思うのですが。

 

どうでしょうかね。

テリオスキッドのエンジンオイル交換のやり方

どうも、ナルダルです。

 

今車はテリオスキッドに乗ってます。

 

MT車で安いのを探してたどり着いたのですが、結構いい車です。

 

さて、今回はテリオスキッドのエンジンオイルの交換とオイルエレメントの交換について。

 

実はテリオスキッドはちょっとだけ普通の車と違う道具が必要です。

 

最初交換する時、どこにオイルパンがあるのかもわかりませんでした。

 

オイルパンはどこに?

テリオスキッドを下から覗いても、オイルパンの場所と開け口がどこにあるか分かりません。

 

どこにあるのか。

 

それはカバーの奥にあるのです。

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この写真は下から覗いたところで、カバーを撮影したものですが、この真ん中の穴の奥にオイルパンがあります。

いや、見えないやん!って感じですね。

 

実はこのカバーの奥にあることで、普通の車なら不要なものが必要になります。

 

それがレンチ

 

なんと普通のメガネレンチが差し込めないので、オイルパンのナットを外せないのです。

 

そこで以下のようなレンチが必要になります。

 

 

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カバーの奥にあるナットに届くレンチが必要なんですね。

 

自分も最初やるときは普通のメガネレンチを用意していたのですが、オイルパンを開けられず、断念しました。

 

オイルエレメントはどこに?

次にオイルエレメントです。

 

テリオスキッドのオイルエレメントは通常と同様エンジンルームの上から替えられます。替えられますが、ぶっちゃけ非常にわかりにくいです。

 

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上からのぞくだけでは分からないのですが、赤丸のところにエレメントがあります。

この写真でもよくわからないですね。

エレメントの写真はこれ。

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場所が場所だけに手だけではとても取れません。

エレメント用の工具を用意しましょう。

上の写真にあったもので大丈夫です。

 

実はこの前2回目のエレメント交換をしたのですが、前回締め過ぎていたのかなかなか外せず苦労しました。

 

力を入れにくい場所なので、緩すぎるのはまずいにしても、きつく締め過ぎては後が大変です。

 

 

読書レビュー⑧~聖なる怠け者の冒険~森見登美彦

書名-聖なる怠け者の冒険

著者-森見登美彦

出版-朝日新聞出版

 

著者紹介

夜は短し歩けよ乙女」で一気に人気小説家になった。

夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話大系」は現代日本を舞台にしつつ、SF的な世界観を持ち込み、現実なのか空想なのかの境界があいまいな作品となっており、そういった不思議な世界をモラトリアム全開の大学生などを主人公に描いている。

ほとんどの作品の舞台が京都ということもあり、古の都・魔都としての京都を意識しつつ、現代小説を書くという意味で特異な小説家と言える。

 

内容

本書は森見作品の基本にある京都を舞台としたSF的現代小説の一つ。

夜は短し歩けよ乙女」で登場した偽デンキブランや「有頂天家族」で登場した土曜倶楽部など、他作品と世界観を共有していると思われる個所がいくつもあって、森見作品のファンにはそれだけで楽しめることだろう。

 

本作品の主人公は森見作品でよく出てくるモラトリアム大学生ではなく、社会人である。しかし、土日は家でゴロゴロするという、やはりモラトリアムな人物ではある。

その主人公が、本作で登場する「ぽんぽこ仮面」というヒーローの後継者に指名され、ある時気まぐれにその扮装をしてしまったところから、加速度的にストーリーが進んでいく。

 

相変わらず、どこから空想でどこから現実かが分かりにくい作品で、現実のように思えたところが実は妄想なのかもしれないというフワフワした感じは森見作品独特だ。

 

森見作品でよく登場するタヌキも黒幕的に登場する。

ハッキリ言って意味が分かりやすいとは言い難いが、森見作品が好きならストーリーそのものよりも、この空気感やフワフワした妄想世界が楽しいのであろうし、その意味で本作は期待を裏切らない内容となっていると思われる。

 

個人的には主人公と玉川さんの関係があまり近寄っていない感じを受けた。

他作品だと何だか知らないうちに深い感情を有するようになるのであるが。