アート投資について考える
どうも、ナルダルです。
昨日コイン投資について書きましたが、今回はアート投資。
最近、現代アートを投資で買う人が増えているようです。
なんとマネー雑誌などにもちょっとした特集が組まれるなど、かなり盛り上がりつつあるような気配です。
実際、日本国内のオークションでも落札価格は上昇の一途の様子。
そんなわけで、アート投資について考えてみました。
1.アート投資のメリット
①現物を所有できる。
②自分の好きな作品なら精神的な満足が得られる。
③大きなキャピタルゲインが見込める可能性がある。
①現物を所有できる。
これはコインや金などと同様ですね。
現物を持てるので、持ち運びなども容易です。
②自分の好きな作品なら精神的な満足が得られる。
これもコインと同様です。
ただ、おそらくこの面においてはコインよりも大きいかもしれません。
③大きなキャピタルゲインが見込める可能性がある。
特に現代アートだと、その可能性は極めて大きいかもしれない、ということです。
1000倍、1万倍なんてのも全く珍しくないそうですから。
メリットを俯瞰すると、コイン投資と被る部分も多いものの、特に現代アートに関しては、③の大きなキャピタルゲインが見込める、というのは、コインよりも可能性は大きいのかも知れないと思われます。
2.アート投資のデメリット
次にデメリットについて考えてみます。
①実需品ではない。
②贋作リスク
③市場価値は社会的・歴史的な位置付けで決まるもので、安定しない。
④価値が付かなかったら、全くのゼロ価値にもなる。
⑤保管コストがかかる。
①実需品ではない。
人によっては必須の人もいるでしょうが、アートが無くても人は生きていけることを考えれば、実需品とは言えません。
実需品でない場合、不況などの時には価値の下落があるかもしれない。
②贋作リスク
現代アートでは比較的少ない(というより、作家から直接買う場合はありえないという意味)らしいが、有名作家や歴史的な作品の場合、この問題は大きい。
贋作であったら、一気に価値が無くなるわけなので。
③市場価値は社会的・歴史的な位置付けで決まるもので、安定しない。
世界的なオークションハウスであるサザビーズでマネージャーをしていたという人の本の中に、「ゴッホはその悲劇的な生涯が、その絵の価値を高めている。仮にゴッホが自殺しなければ、絵に現在ほどの価値はつかなかっただろう」と書いていました。
つまり、ゴッホの絵は、絵の上手い下手だけでなく、その作家自身の人生を反映したものとして見られているというわけです。
また、マルセル・デュシャンの「泉」のような一般的なプロダクト製品をアートとしたものでも、それが歴史的な意義があればアートとして価値が付くのだそうです。
ですが、逆に言えば、一時的に「歴史的に意味がある」「画期的」と思われても、将来的に価値が見てもらえなければ、大きく価値が落ちることもあるわけです。
その辺りは、非常な眼力の必要とする部分であろうかと思います。
④価値が付かなかったら、全くのゼロ価値にもなる。
既に③で書いたことですが、いくらで買おうが市場的に価値が無ければ、評価はゼロという天国と地獄がハッキリしているということです。
当たれば大きいけど、外すと紙屑ということですね。
⑤保管コストがかかる。
絵や書画などはちゃんと保管しないと色あせやカビなどですぐにダメになる可能性があります。歴史的に高価な絵などを買った人は美術館に預ける人もいるようですが・・・。
3.アート投資は取り組む価値があるか
コイン投資の時と同じように、投資は自分のポートフォリオの中での位置付けを考える必要があります。
コイン投資は、自分の中で
・資産保全
という2つの点で取り組む価値はあると判断できました。
それでも眼力を養うため、最初は「収集」から始めることにしたのです。
では、アートについては・・・。
・絵を見るのは結構好きだから、好きな絵なら歓迎。
・キャピタルゲイン。
でしょうか。
コインと特徴がある程度被っているのが気になることと、いくら持ち運びできると言ってもコインに比べると、相当嵩張りますよね。
まあ、現在のところ、色々なところに分散投資ができる余裕はないし、勉強継続といったところでしょうか。