北海道で昆布の漁獲量が減っていて、値段が上がってるからフジッコが昆布製品の値上げをするらしい。
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・1997年から見ると、大体漁獲量は半分に減少した。
・原因は人手不足。
ということらしい。
さて、本当か。調べてみた。
まず、北海道の25年間の漁獲量・漁獲高・平均単価をまとめてみました。
|
漁獲量 |
漁獲高 |
平均単価 |
1991年 |
23,675 |
37,800,776 |
1,597 |
1992年 |
30,253 |
35,198,880 |
1,163 |
1993年 |
30,139 |
36,715,896 |
1,218 |
1994年 |
25,832 |
26,768,419 |
1,036 |
1995年 |
26,704 |
29,381,773 |
1,100 |
1996年 |
26,716 |
28,581,588 |
1,070 |
1997年 |
28,583 |
31,402,781 |
1,099 |
1998年 |
20,989 |
22,406,959 |
1,068 |
1999年 |
21,403 |
35,550,691 |
1,661 |
2000年 |
22,035 |
27,108,392 |
1,230 |
2001年 |
23,157 |
31,958,872 |
1,380 |
2002年 |
24,066 |
25,740,682 |
1,070 |
2003年 |
21,196 |
23,044,696 |
1,087 |
2004年 |
21,566 |
22,823,966 |
1,058 |
2005年 |
20,001 |
24,117,668 |
1,206 |
2006年 |
19,804 |
25,239,403 |
1,274 |
2007年 |
18,020 |
25,736,754 |
1,428 |
2008年 |
19,014 |
26,325,286 |
1,385 |
2009年 |
19,534 |
26,740,386 |
1,369 |
2010年 |
18,796 |
23,189,290 |
1,234 |
2011年 |
15,684 |
22,220,156 |
1,417 |
2012年 |
18,451 |
25,207,642 |
1,366 |
2013年 |
15,111 |
21,485,857 |
1,422 |
2014年 |
16,944 |
23,659,969 |
1,396 |
2015年 |
16,505 |
22,651,480 |
1,372 |
2016年 |
14,272 |
20,603,288 |
1,444 |
うむ。これだけでは何もわからん。
というわけで、グラフにしてみました。
ふむ、こうすると傾向は見えますね。
やっぱり漁獲量と平均単価は逆の相関関係を持っていることが分かります。
まあ、当たり前ですが。
「量が減ったから値段が上がってます」ということですね。
ただ、漁獲量がずっと減っている、そして1997年から半減・・・というよりは、1998年から一気に減ったような気がします。それに1997年よりも前はもっと少ない年もあるので、半減は「トップの漁獲量の年から見て」という風に捉えた方がよさそう。
新聞記事らしい大げさに伝える手法ですね。
しかし、1998年になにかあったんだろうか。
とはいえ、平均単価も安かった頃に比べれば、40%近く高くなっているようだし、フジッコが値上げをするというのもやむを得ないように思われますね。
ただし、昔の記事には「海水の温度が高くなっていることが要因」と書いているものもありましたから、人材不足だけが理由ではなさそうです。
いずれにせよ、昆布は日本食文化には必須のものだし、何とかならないのかとは思いますね。
現状自分に何ができるでもないのですが。