なでしこの伊賀FCくのいちの状況分析してみた
なでしこの伊賀FCくのいちの状況分析をしてみた。
とはいえ、自分は特別ファンというわけではない。
ただ、以前友人と見に行ったことがあるだけです。
しかし、やはり近所のチームで苦戦しているとなれば気にはなってきます。
それも来期から2部リーグ転落となると更に。
というわけで、状況分析してみた。
①くのいちの運営母体の経営状況
くのいちは現在「NPO法人」が経営しています。
なので、県のホームページに決算書が公開されています。
そこに出ていた決算書を3期並べてみました。
決算書が見れる人なら一目瞭然ですが、かなり悪いと言っていいですね。
まず、大赤字でかつ債務超過ですから。
債務超過は基本は借入でカバーしているようです。
借入の中心は北伊勢上野信用金庫です。
正直よく金出してるな・・・って感じます。
事業収益が、チームの興行による収益ですが、ここは伸びてきています。
それに伴って会費・寄付金も増えており、徐々にながらファンもついてきているという感じでしょうか。
事業収益の伸びに対し、事業費用があまり変わらないのは、1試合毎にかかる費用は変わらないからですね。
だとすれば、着実に動員数を増やしていければ黒字化の可能性もある、と。
とはいえ、その動員数が問題です。
②2018年から2部リーグに転落した影響は?
さて、なでしこは2018年から2部リーグで試合をすることになります。
Jリーグなどでは補助金などがかなり減るそうですが、なでしこは減るのでしょうか?
その辺りはよくわかりませんでした。
しかし、一つ大きな懸念があります。
それは動員数が大きく落ちる可能性が高いということ。
「いやいや、なでしこリーグなんてそんなにリーグ変わったぐらいじゃ変わんないって」
と思われるでしょうが、少し下の表をご覧ください。
この表は2017年の伊賀FC主催試合の入場者数です。
なでしこリーグの公式記録から抜き出しました。
これを見ると、537人~1,044人とかなりの開きがありますが、対戦相手によって結構バラつきがあるということが分かります。
多めなのが、INAC神戸、浦和レッズ、日テレあたりでしょうか。
これらのチームとの試合はやはり同じ伊賀FCの試合でも多少は注目されるのでしょう。
となれば、やはり対戦相手次第で動員数に変化が発生する可能性が高い。
そして、これらのチームはすべて1部に残っております。
2部のチームにそれほど動員力の高いチームがあるとは思えません。
となれば、ここまで着実に動員数が増えてたのに残念なことですが、2部に降格した今期は動員数の減少は確実でしょう。
しかし、逆に言えば、それ以外は大きな影響はないとも言えます。
テレビ放送だって初めからないし、CM・広告だって1部と2部で大きくは変わらないでしょう。
だとすれば、今の伊賀FCにできることは、
・地元に定着し、ホームゲームでの動員数を着実に上げる。
・できれば1期で1部復帰。
・収支的には急に動員数で黒字化は難しいでしょうから、スポンサーの拡大による寄付金増加
このあたりでしょうか。
まあ、こんなこと私に言われなくても、当事者たちは十分承知しているのでしょうけど、気になったので調べてみましたとさ。