げんしけん(無印) 第1話 ~現視研~ 感想
げんしけん(初代)の第1巻が発売されたのは、2002年。
今から17年前。
もうかなり昔。
となると、今みたいに「オタク」って言葉がまだまだ一般化する前。
あの「涼宮ハルヒの憂鬱」すら登場していない時期。
ハッキリいって、秋葉原や大阪の日本橋に出入りしてるというだけで、「あの人、オタクなんだって」「マジ、キモ~イ」という感じに言われた頃ですね。
あの当時、今でいうオタクですとカミングアウトするような芸能人いたっけ?
やってもマイナスにしか働かなかっただろうから、いないよなぁ。
明確に好きだって言ってたのは、その後に出てきた中川翔子が最初という記憶。
そういう意味では、現在と全く違う社会認識の下で書かれたこの「げんしけん(初代)」は、今のオタクをある意味カッコイイ的に捉えている認識で読みだすと、不思議な描写がいっぱいだ。
だいたい、今のオタクを公言する芸能人なんかは、それで「生活が充実している」というアピールになってるんだから。
そんなわけで、げんしけん第1話。
オタクなんて異次元のキモイ存在としか捉えられてなかった時期。
そこで主人公:笹原は、オタク系サークルに入ろうと決めていた。
そう、意気込まないといけないような時代だったのだ。
そうして、漫研やらを見て回っていた新入生:笹原の前に現れたのが・・・
そう、現視研。
今後、この漫画のヒットとともに、全国の大学に発生することになる、この名前であるw
(舞台となった中央大学にも存在するらしい。一度仕事で大学に入った時に、確認しておけば良かった・・・。いや、無理か。一応、人事的な仕事で行ったからな)
いや~絵柄がなんというか懐かしい。
早々と第1話から主役級はほぼ全員登場してますね。
班目・久我山・田中・笹原・高坂・春日部・・・
久我山はまだしも、班目とかかなり尖ってます。物理的に。
二代目になってからと見比べると、ホントに一目瞭然。
年を取ったからなのか、単純に絵柄の変化か・・・まあ、両方かな。
しかし、これを書き始めた時、作者はどういうゴールを想像していたのだろう。
まさか、あんなラブコメになっていくことを想定していたのだろうか。
いや、しかし、実はこの第1話の表紙をよく見ると・・・
おお、成田山の文字が・・・
初代の最終巻である第9巻をこの段階で想像させるわけですな~。
もしかして作者はもうこの時点で、ああいうラストにしようと考えていた?
う~ん、どうだろう。
しかし、とにかく一度読み通した後だからこそわかる、そんな伏線を感じながら、再度読み進めていくことになりそうです。
咲ちゃんも高坂も新入生として登場。
正直、咲ちゃん、いくらなんでも新入生の時にこんなに堂々とできる?って感じはありますよね。
まして、一応先輩なのに班目さん殴ったり。
咲ちゃんは、この当時はマジでヤンキー設定ですね。
いきなり指輪付のグーパンチ、しかもほとんど初対面で。
ありえん。痛すぎるでしょ。
まあ、この後に笹原渾身のセリフ。
殴られたのを無駄にしなかった(笑)
ああ、ここしか使いどころがない!ってとこですね。
げんしけんの中では、他のマンガやアニメのセリフをパロッたセリフが多く登場しますが(実際は「そうだろう」と感じても元ネタはなかなか分からないんですが)、これまた早々に登場してますね。
まあ、今回はあくまで第1話の感想なので、すべてが「これから」という時期の話。
とりあえず、キャラを登場させた回・・・ではあるのだろうけど、荻上さんや大野さん、スーら後輩勢を除いて、ほぼ全員登場しているあたり、感慨深い・・・。
一応、1話ずつの感想を書くか、もうちょっとまとめるか、考えていますが、自分が満足するまで続くと思います(笑)
ちなみに、自分はオタクではないと思っています。
何故なら、オタクのようにお金をそこに掛けていないから。