「言ったよ きいちゃん」コニシリュウイチ ~重いマンガに疲れた人に~ マンガレビュー②
題名 :言ったよ きいちゃん
作者 :コニシリュウイチ
出版社:集英社
「言ったよ きいちゃん」は話を聞かないOLきいちゃんを主人公にしたギャグマンガ。
ふんわりジャンプというWebマンガサイトで、「言ったよきいちゃん!アンバンナブル」のタイトルで連載されていたものが単行本化。
きいちゃんが転職を重ねて、ある商社に入社するところから始まります。
ストーリーの大半はこの会社が中心。
会社の同僚や上司・後輩たちとのやり取りがほとんどです。
元々は「話を聞かないOL」という設定で誕生したキャラがきいちゃんという名を得て、マンガになってきたということのようなんですが、読んだ印象では、きいちゃんは「話を聞かない」というより、「斜め上の返しをしてくる」という印象かな。
こんな感じ。
この作品の面白いのは、主にきいちゃんのボケに、ツッコミが上手く入った時で、そういう意味では「お笑い」の王道をマンガでやってるって感じ。
キャバクラでヘルプに入ってと言われて、この反応もさすがだけど、それをすかさず返せる対応力はさすがキャバ嬢(笑)
このツッコミが秀逸でもあって、マンガ自体がかなり面白く仕上がっています。
ハッキリ言ってストーリーらしいストーリーがあるわけでもないし、ギャグに全振りしてるから、思い出に残るような話があるわけでもない。
けど、逆にここまでギャグオンリーの作品も最近なかなか珍しいような感じで、いい感じです。
以前に読んだかふんの「しんそつ七不思議」にも似た雰囲気を感じる。
この絵が上手すぎない感じといい、似てるような・・・?
まあ、いろいろ重いマンガとかに疲れた人は是非どうぞ。